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2008年度 Vol.1 (2008年4月現在) 禁無断転載
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ガソリン需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶガソリン相場-オムニコ-
 
ガソリン需給のポイント Market analysis from supply and demand
 2005年をピークとして、ガソリン販売量は年々低下しています。供給サイドの精製能力の低下と比例して進む世界的な「脱石油化」政策は今後も続いていくと想定されており、ガソリン市場において今後の値動きを左右する大きなポイントです。
 
縮小するガソリンマーケット
オムニコ 国内外のガソリンの長期的な上昇トレンドに変化はありませんが、これは主に海外原油相場の堅調な地合いを眺めてのものです。2005年まで引き締まりをみせていたガソリン需給は、実は06年に入ってから緩み始めています。低燃費車の開発や軽自動車へのシフト、また、原油高騰による小売価格の上昇などが見込まれるため、今後もガソリンの需給緩和は続いていくでしょう。
 米国でも、08年3月の自動車販売台数がガソリン高の悪影響から、年間1510万台と前年よりも100万台少ない水準に留まっています。さらに、サブプライムローン問題に端を発する信用収縮懸念は、自動車ローンに対する消費者信用問題まで波及しているため、しばらくは自動車販売台数は伸びないと想定されます。
 
需要の弱さと投機マネーの強さ
オムニコ 他方で、経済成長に伴って石油需要が急増していたアジアへの供給も鈍化しています。4月に世界銀行が発表した東アジア経済見通しによると、日本を除く東アジアの実質GDP成長率は、08年が7.3%と昨年11月時点の8.2%から下方修正されています。著しい成長率を誇っていた中国でさえ08年は9.4%と、と、前回の見通しの10.8%から下ブレしています。さらに、同国の消費者物価指数は相変わらず急上昇しており、中国人民銀行がインフレ抑制のために景気引き締め策を設けるなど、深刻な状況にあります。
 ただ、こういった長期的な需要の弱さに相反するガソリン市場の好材料として@ドル安進行を受けた原油買いと、A本格的な行楽シーズン入りによる一時的な需要増加が挙げられます。
 まず現在の原油高の理由として、米景気後退からドル安が進行し、そのリスクヘッジの対象として原油に投機マネーが流入したという説明ができます。米景気の後退懸念が払拭するかに関しては、経済統計などを見ると、昨年の住宅ローン及び信用収縮問題が今年に入ってやっと実体経済に影響を及ぼしてきたという感があり、まだまだ払拭されないだろうという憶測が広がっています。
 かつ国内ガソリンのシーズナリティに関しては、1年で1番需要が多くなるゴールデンウィークと時を同じくして、暫定税率の再復活問題があります。小売価格が4月に比べて30円近く高くなれば、5月の需要は減退することが予想されます。
 上記のことを相対的に考えると、目先の国内ガソリンは、原油高に連れ高しつつも上値を抑える展開となるといえるでしょう。
 
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過去の動きから学ぶガソリン相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降のガソリン相場の特徴
2006年: 原油高を受けて騰勢を強め、8月に上場来最高値を記録。その後は原油安に連れて急落
2007年: 原油高を背景に堅調。秋には調整局面を迎えるも、年末にかけて再上昇。上場来最高値を更新した
2008年: 年明けから乱高下が続く。ただ、4月に再び上場来高く値を更新するなど基調は強い
 
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●系列・仕切り・業転
石油元売が契約下(傘下)の特約店・代理店(系列取引)などに卸す「仕切価格」に対して、系列外の取引価格を「業転(業者間取引)価格」という。元売がタンクローリーで配送する「持ち届け」方式か、又はSSによる製油所・油槽所からの「蔵取り」のかたちをとる。業転の総量は多くないが、需給に敏感で、スポット市場の指標となる。価格は、「リム(RIM)情報開発梶vなどのベンダーが提供している。業転は、油槽所のパイプからローリーへの渡しが多く、出口(EXIT)の意味の「Xパイプ」ともいう。
 
乱高下の中で8万5000円目指す
 東京ガソリン先限は、年初の急落に始まって約1ヵ月のスパンで乱高下を繰り返しています。ただ、4月には5本連続で陽線を引きながら8万2000円台まで値を伸ばすなど、トレンドは上を向いたままです。
 もちろん、3月下旬からの上昇幅が1万3000円を超えていることを考えると、5月にはきつめの修正局面を迎えることも予想されます。長い上ヒゲなど、売り圧力の強さを感じさせる線型となれば要注意でしょう。ですが、調整一巡後に8万5000円を目指す流れは変わりません。
 
「8万円突破」が持つ意味
 これまで、東京ガソリンは節目の数字が上値抵抗線、あるいは下値支持線として強く意識されてきました。ただ、それだけにその水準を上抜いた(下回った)際には、相場に勢いがつく傾向があります。例えば2007年10月のケースでは、2006年から強固な上値抵抗線となっていた7万円を突破したのですが、そのまま一気に8万円を試す展開となりました。そうした意味で、今回8万円を大きく上回ったことは、大きな意味を持つでしょう。調整後の東京ガソリンは、8万円を下値支持線とする新たな段階に入る可能性もあります。
 
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