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2009年度 Vol.2 (2009年7月現在) 禁無断転載
編集・制作: 株式会社 オーバルネクスト
当カタログは投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資は投資家ご自身でなさるようお願いいたします。
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ガソリン需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶガソリン相場-オムニコ-
 
ガソリン需給のポイント Market analysis from supply and demand
ガソリン需要は景気後退の影響で伸び悩んでいますが、
年間で最大の需要期である8月を迎えることで、需要回復が期待されます。
ただ、小売価格がジリジリと上げており、自動車保有者の消費マインドへの悪影響が懸念されます。
 
縮小続くガソリン需要
オムニコ 2000年以降、国内の新車販売台数は縮小傾向を続けています。特に2006年以降は減少傾向が顕著になっています。昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻に端を発した世界的な金融危機や急激な景気後退の影響で、さらに自動車販売は落ち込みが深刻になっています。今年のガソリン需要に暗い影を投げかけています。新車販売の回復にはかなり時間がかかりそうで、前年比で増加に転じるのは来年以降になることが見込まれます。

 最近では新車販売の低迷だけでなく、自動車を手放す人も増え、自動車保有台数も減少傾向にあります。こうしたことがガソリン販売の伸び悩みにつながっています。なお、ガソリン価格は国内の需要だけではなく、原油価格や為替相場の影響を受けるため、国内の需要が伸び悩んでも、ガソリン価格が上昇するケースは見られます。

 国内での石油製品の需要が低迷していることで元売り各社は減産を強化しており、7月は新日本石油が前年同月比24%減、出光興産が同26%減、昭和シェルが同20%減と大幅な減産に動いています。需要不振の影響で、今年に入っての原油処理量は前年比で減少を続けています。資源エネルギー庁の統計によると、5月のガソリン販売は前年比2.2%増となりましたが、燃料油全体では10%を超す減少であり、5月としては21年ぶりの低水準となるなど、国内の石油需要低迷は深刻です。
 
夏本番で在庫も減少か
オムニコ 世界的に景気の回復が期待されますが、世界銀行は6月に今年の世界の成長率見通しを3月時点のマイナス1.7%から、マイナス2.9%に下方修正しました。日本はマイナス6.8%と大幅なマイナス予想となっています。景気もマイナス成長が見込まれる中、夏休みを迎えて8月にガソリン 需要が盛り上がるかどうかが注目されます。消費者の節約ブームもあり、 旅行に出かけても「安・近・短」指向が強いと思われます。そうした中、 高速道路料金の値下げもあり、ドライブを中心にレジャーを楽しむ人も多 いと思われ、8月にはガソリン需要は盛り返すことが期待されます。

 元売り各社が減産を強化して供給を絞っていることもあり、需要が盛り返せばガソリン在庫は減少に向かうはずです。在庫水準は例年と比べてやや高めですが、需要が回復すれば供給が少ない分、在庫減少のペースは速まることでしょう。また、原油価格の下落や円高の影響で小 売価格が下落することも期待されます。
 
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過去の動きから学ぶガソリン相場 Technical analysis of recent market trends
2007年以降のガソリン相場の特徴
2007年: 原油高を背景に上昇基調が続く。夏場に修正安となるが、年末にかけて再び上昇する。
2008年: 原油が史上最高値をつけた7月までは急騰。その後は原油の急落に追随して大幅安。
2009年: 原油が30ドル台で底入れしたのに追随して上昇基調へ。
6月に原油が修正安となり、ガソリンも調整局面へ。
 
ガソリン
 
※系列・仕切り・業転
 石油元売りが系列の特約店・代理店(系列取引)などに卸す「仕切価格」に対して、系列外の取引価格を「業転(業者間転売)価格」という。元売りがタンクローリーで配送する「持ち届け」方式か、またはSSによる製油所・油槽所からの「蔵取り」のかたちをとる。業転の総量は多くないが、需給に敏感でスポット市場の指標となる。価格は「リム(RIM)情報開発(株)」などのベンダーが提供している。業転は油槽所からのローリー渡しが多い。
 
6月の高値からは修正安
 東京ガソリン先限は2008年終盤に3万円を割り込んでいましたが、原油価格の上昇や製油所の定期修理による供給減少、季節的な需要増 加を背景に上昇してきました。4月下旬にいったん調整したものの、原油価格の70ドル乗せを受けて、53,250円台まで上昇して年初来高値を更新しました。原油が70 ドル台に乗せた後は上値が重くなり、景気回復期待が後退したこともあって下げに転じると、ガソリンも修正安局面を迎えることとなりました。ただ、7月に原油の下げが一服すると再び上昇に転じており、今後は年間で最大の需要期である8月の需要増加が期待されます。
 
年初来高値更新が視野に入る
 今年に入り、世界的な景気回復への期待から原油価格は上昇傾向で推移してきました。ただ、6月になると景気への先行き不透明感が広がり、世界的に株価が修正安を迎えるなど、景気回復への「期待」が徐々に後退することとなりました。この結果、原油も修正安局面となり、国内のガソリン価格も調整場面となりました。夏場には国内のガソリン需要がピークを迎えることや、原油価格も高値をつけやすい時期となるため、国内のガソリン価格も底入れから上昇に転じることとなりそうです。ただ、ガソリン需要が盛り上がらなかったり、景気に明るい兆しが見えなければ、上値重く推移する可能性もあります。
 
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