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2006年度 Vol.2 (2006年10月現在) 禁無断転載
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ガソリン需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶガソリン相場-オムニコ-
 
ガソリン需給のポイント Market analysis from supply and demand
 小売価格の記録的な値上がりが夏休みシーズンに話題を集めたガソリンですが、先物相場は8月に上場来最高値を更新(東京先限)後、原油安に伴い急落しました。しかし、下値警戒感から下げ止まる兆しも出始め、本格的な回復につながるか注目されます。
 
小売価格が16年ぶりに最高値更新
オムニコ 2006年の夏は、

ガソリン

小売価格の記録的な値上がりが話題を集めました。石油情報センターによると、8月にはレギュラーガソリン小売価格の全国平均が1L当たり144円と16年ぶりに最高値を更新しました。小売価格の高止まりは9月中旬頃まで続きましたが、その後は原油相場の下落を受けてガソリン価格も値下がりしています。
小売価格の高騰を受け、消費者の間ではガソリン節約グッズが売れるなど需要抑制の動きが広がりました。また、少しでも安くガソリンを購入しようと、価格の安い給油所に長蛇の列が出来るといった動きもみられました。
全国的に梅雨明けが遅れ、それほど暑さが厳しくならなかったことも夏の需要に響きました。資源エネルギー庁によると、7月のガソリン販売は前年同月比1.4%増の547万5080kl、8月は同4%減の560万6295kl。7月の増加は、原油高の影響でガソリン小売価格に先高感が台頭し仮需が発生したことが原因です。一方、8月は小売価格が前月比7円高と大幅に上昇したことと、原油高一服で小売価格に先安感が出て需要が手控えられたためとみられます。今後も、需要が増える年末の小売価格と需要動向、それに影響する原油価格の動きが気になります。
 
10月以降、在庫調整が進む
オムニコ 2006年のガソリン在庫は、年初からおおむね前年より低めの水準で推移しています。低在庫は需要最盛期の夏場まで続き、その後は需要減少に伴い増加しましたが、元売会社の減産などで調整が進み、10月以降は再び低下傾向を示しています。
資源エネルギー庁の統計によると、8月末時点では過去3年間で最も高い水準にありましたが、石油連盟の調査では、10月17日現在の全国のガソリン在庫は203万6157klと2週連続で減少しています。なお、資源エネルギー庁の調査による10月末在庫は11月30日に発表される予定です。
前述したように、小売価格が9月以降下落し、この傾向がしばらく続く見通しにあることから、需要が先送りされやすくなりそうです。一方、減産や輸出など供給サイドからの需給調整にも限界があり、在庫は11月に再び増えることも想定されます。
ガソリンの需要期は例年、夏がピークですが、年末も、輸送量の増加や年末年始の帰省ラッシュによる交通量の増加に伴い需要が増えます。このため、年末にかけて在庫が低下するのが季節習性となっており、今後も12月末にかけて一段と低下が進む可能性は高いといえるでしょう。
今年は「低在庫」があまり強材料視されませんでしたが、春に相次いだような製油所トラブルなど供給面で何らかの支障が生じた場合には、在庫が低い状態は需給逼迫を招きやすいといえます。つまり、市況高騰の可能性を孕んでいるということには注意が必要でしょう。
 
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過去の動きから学ぶガソリン相場 Technical analysis of recent market trends
2004年以降のガソリン相場の特徴
2004年:原油高騰の影響で上値追いが続く
2005年:先限はついに6万円台を示現するも、その後は行き過ぎに対する調整場面へと転換
2006年:原油高を受けて再び騰勢を強め、8月に上場来最高値を記録。その後は原油安に連れて急落
 
オムニコ
 
●系列・仕切り・業転
石油元売が契約下(傘下)の特約店・代理店(系列取引)などに卸す「仕切価格」に対して、系列外の取引価格を「業転(業者間取引)価格」という。元売がタンクローリーで配送する「持ち届け」方式か、又はSSによる製油所・油槽所からの「蔵取り」のかたちをとる。業転の総量は多くないが、需給に敏感で、スポット市場の指標となる。価格は、「リム(RIM)情報開発梶vなどのベンダーが提供している。業転は、油槽所のパイプからローリーへの渡しが多く、出口(EXIT)の意味の「Xパイプ」ともいう。
 
2006年8月に上場来最高値を更新
 東京ガソリン先限は2006年8月8日、7万790円まで上昇し、上場来最高値を更新しました。しかし、その後は原油安に伴い急落、10月4日には5万4260円の年初来安値を記録しました。この間の下落率は約23%。一般的に上昇または下落に対する調整は20%が目安とされ、これ以上は調整の域を超えたとみなされます。従って、調整としての下落はすでに終了したとみられます。
価格水準的にも、5万5000円付近には強い下値抵抗感があります。今後は底入れから上昇再開という展開が、自然な流れといえるでしょう。
 
最初の上値目標は6万円
 2006年10月に底入れを完了したものの、その後の回復の足取りは極めて緩慢です。最大の背景には、原油相場の上値の重い動きがあります。今回のガソリンの急落は原油安に伴うもので、今後も原油の動向が鍵を握っています。
原油はこれから冬場の需要期を控えて上昇再開が期待されますが、年末にかけては投機資金のポジション調整などの影響で下落する習性があります。その場合には、ガソリンの再度の下落は避けられないでしょう。一方、上値は目先、6万円大台が最初の目標として意識されそうです。
 
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