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2008年度 Vol.2 (2008年10月現在) 禁無断転載
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ガソリン需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶガソリン相場-オムニコ-
 
ガソリン需給のポイント Market analysis from supply and demand
 2008年7月中旬をピークとして、ガソリン市況は長期的な下落トレンドに入りました。主な背景には、金融不安に伴う原油相場の下落などがあります。また、国内独自の材料として、新車販売台数の低下などもあります。今後は、小売価格の推移に注目が集まるでしょう。
 
販売価格の新体系、市場に馴染むか
オムニコ 国内外ともに、ガソリン相場は大幅な下落を続けています。直近では、米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻を機に表層化した米金融危機を背景として「世界的な景気後退感」→「石油需要の低下観測」→「エネルギー市場の下落」という構図が成り立っています。
  ただ国内では、10月初旬から販売価格の新体系が導入され、需要の増加を喚起するのではとの声もあります。今年10月から元売大手の新日石が主導して導入された新価格体系は、FPS(フォワード・プライス・システム)と呼ばれています。これは、東京工業品取引所の先物価格か国内ローリー価格をベースにした「週決め価格」体系であり、今までの「月決め価格」と違い、市場価格を直接的に反映できるようになりました。しかし、今回の導入により、旧価格体系がなくなったわけではありません。販売業者は自己責任の元、どちらかの体系を選択することができるようになったのです。
 ただ、導入と同時期に原油が急落したこともあり、市場は予想外の混乱に見舞われています。現在の問題は、(1)先物価格と販売価格との間に、大幅な価格差が生じている(2)業転価格内においても、国内ローリー価格と海上バージ価格の価格差が以前よりも開いている(3)新旧2通りの価格体系から選択できるため、どちらを選択するかによって、販売間での価格差に大きな開きが出ている(4)結果的に、企業の利益に大幅な差が出ているなど多数あります。
 このように、値決め方式の選択によって大まかな価格やそれに伴う利益が決定する構造に対して、一部では「不公平だ」との声も上がっています。今後、さらに改良された価格体系が提示されれば、マーケットは安定していくでしょう。
 
ガソリンのマーケットは縮小傾向
オムニコ 自動車販売台数は2000年を境に減少に転じています。特に、サブプライムローン問題が表層化した2007年の販売台数は、世界的な景気後退感を如実に表すかのように著しく低下、前年比で7.6%、約28万台の減少となりました。2008年の販売台数も9月末調査時までは、前年割れが続いています。米金融不安からくる世界的な景気減速感が拭われなければ、今後も自動車販売台数は低下の一途を辿るでしょう。当然、市場に出回る自動車台数が減少すれば、それだけガソリン需要は減少し、価格の低下に繋がっていきます。今後、ガソリン相場は長期的に下落トレンドを描いていくと思われます。ただ、短期的には原油供給国の生産量調整などで、瞬間的に価格が上昇することもあり得ます。
 
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過去の動きから学ぶガソリン相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降のガソリン相場の特徴
2006年: 原油高を受けて騰勢を強め、8月に上場来最高値を記録。その後は原油安に連れて急落
2007年: 原油高を背景に堅調。秋には調整局面を迎えるも、年末にかけて再上昇。上場来最高値を更新した
2008年: 年初は乱高下し、3月末から上昇基調を辿るも、7月初旬からは原油相場に連れて急落。
 
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●系列・仕切り・業転
石油元売が契約下(傘下)の特約店・代理店(系列取引)などに卸す「仕切価格」に対して、系列外の取引価格を「業転(業者間取引)価格」という。元売がタンクローリーで配送する「持ち届け」方式か、又はSSによる製油所・油槽所からの「蔵取り」のかたちをとる。業転の総量は多くないが、需給に敏感で、スポット市場の指標となる。価格は、「リム(RIM)情報開発梶vなどのベンダーが提供している。業転は、油槽所のパイプからローリーへの渡しが多く、出口(EXIT)の意味の「Xパイプ」ともいう。
 
下値目処は2005年以来の4万円
 3月末から急上昇を開始し、約3ヵ月後の7月初旬まででおよそ50%の上昇率をみせた東京ガソリンですが、その後、原油相場の反落を受けて急激に売り圧力が強まりました。9月中旬には7万円付近で一旦底を打ったかと思われましたが、そこからさらに下落基調を強め、10月末には4万円台後半まで値を崩しました。今後の下値支持線は、心理的な節目であり2005年の1月に上値抵抗線として強く意識された4万円とみられます。なお、下落が急だっただけに、上昇に転じた際の上伸力は強いと予想されます。
 
新価格体系と供給国の動きに注目
 東京ガソリンは5万円、6万円など、節目が上値抵抗線となる傾向が強く、また、2008年4月のように、大台を上抜いた際には買いに勢いがつくケースが多いです。よって、東京ガソリンが節目で揉み合えば現物価格も上値重く推移する一方、ひとたび上昇力を得れば現物価格を押し上げるとみられます。また、今年10月から導入された「週決め価格」体系は国内需要を大きく左右する要因なので要注意です。この新体系は原油の値動きを直接反映し、現在は販売価格を圧迫する要因になっています。
 
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